Kazu Tabu先生のドローイング講座 第二回目



KazuTabu先生のドローイング講座。第一回目はかたちの捉え方について学び、今回は光と影の捉え方を教えていただきました。


陰影については高校生のときにも、最近のクロッキー会でも改めて学んだけれど(ちなみに「陰」は物体の光の当たらない暗い部分のことで、「影」は物体が作り出した落ちるカゲのこと)、これはキャストシャドウ(影)、ここはコアシャドウ(陰)、ここはリフレクテッドライト(反射光)、と、それぞれ名前をつけて説明されると頭の中で整理されて、なんだか腑に落ちたというか、そういうことだったのかと理解することができました。こうして図解されながら言葉で説明されたことって…今まであっただろうか?自分が覚えてないだけかもしれないけれど、とりあえず分からなくても描けという感じで、描いた絵に対して講評してもらっていたけれど、一番はじめに絵を学ぶ際に、言葉での説明を受けた方が早く身につくんじゃないかと、このドローイング講座を体験して思いました。と書きつつも、いや、それは教えてもらうのを待っているのではなく、資料を読んで自分から調べるべきことだったな、と学生時代の自分の怠慢ぶりを反省しました…。

家に帰ってから、教えてもらったことを改めておさらい


顔は特に、陰(コアシャドウ)と影(キャストシャドウ)が混じる場合があるだろし、陰影に明確な境界線はなく、なだらかにグラデーションがついているので、見極めるのが特に難しいんだけれど、物理的な法則を理解した上で描けば、そんなに難解ではないかもしれない、と思えるようになりました。絵を描きはじめて16年目くらいにして、やっと頭が追いついてきたという…(遅すぎる)。

講義の後は、実践。15分で人体ドローイングを描きました。今回のモデルはファイバーアーティストのYu Cotton-wellさん。体全体を描こうと試みたものの、顔の陰影をなんとか描こうと気をとられすぎて、体は全く描けませんでした…。いきなり劇的に描けるようになるモンじゃないことは分かっているので、地道にトレーニングを重ねて人体を克服したいです!



こちら初参加のはるちゃんのドローイング。今年小学生になるんだったかな?
しっかり顔も体も描いている!


余談ですが先日、お世話になっている星先生から、素敵な画集をいただきました。Paul Calleという、鉛筆で描いているイラストレーターの画集なのですが、これがまた超絶技巧の素晴らしいイラストレーションで度肝を抜かれました!上手すぎる!鉛筆で描いているけれどデッサンとかクロッキーといった「習作」ではなく、イラストレーションとして、一枚の作品として成立させる独特のタッチがある。描写力もさることながら、構図や余白、ハイライトの使い方がとても美しく、自分の創作にとても影響を受けるであろうイラストレーターを知ることができました。「なかのさんに合っていると思って」と貴重な画集をお譲りいただきました。今週クロッキー会に参加するので、そこでちょっとPaul Calleのタッチを真似て描いてみようと思っています(できるかどうかはさておき)。







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