ライフ・オブ・パイ

おもしろかった!! 
映像キレイで幻想的だったし。 

以下ネタバレ。 
海で難破してボートで漂流した少年が、 
人を殺して食べて生き延びたのを、トラと漂流したと作り話にして 
小説家に語る話しだった。 

トラは人を殺して食ってしまった自分の恐怖心の投影。 
海に投げ出され自分とトラの二人きり。 
はじめはトラから逃げるようにイカダを作って 
ボートから降りてトラを遠ざけるように過ごす少年。 
やがて手なずけようと試みる。 
これは自分の恐怖心と戦っているということか? 

トラが夜の海面を見つめている。 
何を見ているんだ?と言って少年も海を覗く。 
トラの正面の顔から瞳の中へとカメラが移動して 
海の中で生物が泳いでる場面になる。 
大きなクジラが泳いでいたと思ったら、それは難波した時に一緒に乗っていた 
シマウマやオラウータンや動物園の動物たちが固まってクジラを影になっていた。 
途中で海月かなにか発光生物が、蓮の花の輪郭を成していた。 
そして深海へ移動し、難波した船が海底に沈んでいるところで 
少年の正面の顔が映った。 
冒頭で父が主人公に「お前はトラの瞳に映る自分を見ただけだ」と言ったのは 
ここの伏線だったのだろう。 

深海は宇宙と同じくらい解明されてないことが多いと聞いたことがある。 
深海へとだんだん移って行ったのは、宇宙を示すため。 
これも冒頭に母が少年に話した、クリシュナの口の中の宇宙と対比していたのかな。 

3つの宗教を同時に信仰していた少年。 
どんな神様を信じていても、平等に生き物は死んで行く、ということなんだろう。 
ヒンズー、イスラム、キリスト、ユダヤ、仏教のワードが出て来たけど、 
どれを特別視することもなく、 
自分が信じたいものを信じればいいというメッセージを感じた。 

最後トラが振り向くことなく、 
苦労を友にした少年を無視するかのようにジャングルの中へ消えた。 
少年はこれが悲しくて泣いたと語っていたけど、 
これはなんだろう、無常観、てやつなのか? 
もしかしたらすべての宗教の特性たる暗喩が 
散りばめられていたのかもしれないけど、 
それぞれに全く知識がないので拾いきれない。 

トラと漂流しているくだりは、ファンタジーすぎる冒険で 
これは劇中劇っぽいなと感じられてしまったけど、 
それでも少年が人を殺して食べてそのおぞましい自分の悪と 
対峙した心情を映像にしたとしたら、やっぱりこうなるんだろう。 

今日はレディースデイだ!と思って行ったら、私が観た回は3D上映だった。 
3DはIMAXシアターで観るのが一番だと思ってるから、 
それ以外では普通に2Dで良かったかな…。 
まぁちゃんと調べてなかった自分が悪いんだけどね。

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