投稿

5月, 2013の投稿を表示しています

ネックレス・ピアス掛けのイラストを描かせていただきました

イメージ
アクセサリーブランド「cogito,」さんのネックレス・ピアス掛けのイラストを描かせていただきました。ロープのイラストを活版で印刷しています。これは…とても素敵だ!! cogito,さんの期間限定SHOPが吉祥寺PARCOでオープンしております。獣がモチーフになっている商品が多く、可愛いだけではない、よく見たらちょっと怖い(!?)しかし動物の愛嬌も感じるとてもアートな作品です。ぜひ店頭で素敵なアクセサリーと、掛けられているロープイラストもご覧ください! cogito, 期間限定SHOPオープン 吉祥寺PARCO 2F 5月24日(金)〜6月9日(日) 10:00〜21:00 ◆◆◆ いやぁしかし。このように素晴らしい完成品を拝見しますと、あくまで私の絵は素材で、その素材をどのように調理するのかはデザイナーさんの手に委ねられている、という当たり前の事に気づかされます。本当にありがとうございます!! cogito,さんの紙まわりのデザインを担当されているのは、造本デザイナーであり、グラフィックデザイナーの中村麻由美さんです!彼女とは大学の同窓で、卒業後にこうしてお仕事でご一緒させていただくとは、当時想像していませんでした。 去年デザインギャラリー1953企画展で出展した「長い動物の絵本」の造本は、中村麻由美さんによるものです。今後も、中村さんに私の絵本の造本デザインをお願いしたいと思っています。つーか画集つくりたい。画集。最高にクールなやつ。すぐにはムリでもね(笑)でもいつかいい絵が溜まったら、ご依頼したいです。

自由律句会「ブラウス」に参加しました

2月下旬に初めて句会に参加し、ライブで句とその作者に触れることが面白いと感じた。自ら句会を検索したりはしないヤル気のなさで、またいつか機会があれば参加したいとひっそり思っていた。 で、TwitterのTL上で自由律句会「ブラウス」の告知を見かけたので参加した。まぁこの句会、不純な動機で開催されたらしいのだけど、うっかり足を運んでしまった超初心者にとってはとても楽しいものだった。 13時に町田に到着。告知を見ての参加者が私しかいなくて、主催者のAさん、告知をしたTさん、そして私の3人しかいないと告げられた。更に「(集まらなかったから)句会やる気、2%しかない。」と言われ、「はぁ…。」としか言いようがないまま、ブラブラ町田を歩く。どうすんだろ…と思いながらただついて行き、タイ料理屋に一旦落ち着く。 とりあえず飲む。 そして本日の句会には参加できないけど、句を事前に送ってくれた方がいて、その方の句評を行う。私はただひたすら二人の意見に耳を傾けるのみだった。二人の意見が面白いのと、感覚の問題なのに道理が通っていて納得したので(超初心者のくせに上から目線で本当にすみません)自分の句についても意見が欲しいと思い、過去詠んだ句を見て欲しいとお願いした。そしたら二人も出すということになり、それぞれ二句ずつ紙に書いてみんなで見せ合った。アラ不思議。いつの間にか句会してる。 ◆◆◆ 以下、今冬と最近詠んだ二句を選出した。 「風にさらされた指先が発熱する」 →添削後 「冬風指先発熱す」もしくは「指先あつい冬風」 「風」のみだと季節は春っぽい。句意はいいけど、言葉選びのせいで状況が見えづらい。 「靴擦れした足で駅まで遠い」 →「靴擦れした足でデートまで遠い」 「駅」を名詞に置き換えると面白くなりそう。例えば「デート」とか。でも誰でも思いつく感じが年寄り臭い。 総評は「視点は面白いから言葉選びと、てにをはの使い方をもっと知るといい。」 アドバイスは「句を詠んだら、そのままにしないで翌日にもう一回考え直してみる。」 と、ご意見をいただく。ありがてぇ。ありがてぇ。 Tさんの二句のうち一句は今日の中で一番の高評価だった。ヒトの句なのでここでは書かないけど、雨上がりのテラテラしたアスファルトの匂いを感じる句だった。Aさんの二句については何も言うまい

自由律俳句まとめ 5月 中旬

墨の香りが背骨をまっすぐにする 誰も見たことのないもとのかたちに還りたい 靴擦れした足で駅まで遠い 定食屋みんなが見上げる先に宮根誠司 文句をいう老婆の声の柔らかさ 針金格子の間から日向に近づきたい桃色 そよぐ緑の向こうで他所んちの換気扇が廻っている 帰ったら爪を切る帰ったら爪を切る帰ったら爪を切る帰ったら爪を切る帰ったら爪を切る帰ったら爪を切る帰ったら爪を切る帰ったら爪を切る帰ったら爪を切る ♪ 靴擦れ Lonely night ♪ 一筆も進まず茶は減るばかり 右耳の脈拍が当てた二の腕に沈んでいく 音楽で耳を塞ぎ歩いた通学路もう通らない 教室のカーテン揺らした青嶺の風と同じにおい 痺れた脚の血は熱い

自由律俳句まとめ 2013年3月〜5月

去年の9月に自由律な会「ア・ぽろん」に入会した。以来、全くがんばらず特に考えもせず。のんべんだらりと、どうしようもない自由律俳句をたまーに詠んでいる。それを一部まとめた。今後、備忘録として掲載していくつもり。実にナルシストな作業。だが、ちょっとおもしろい。  ◆◆◆ センター街を駆け抜ければ肺に湿気の膜がはる さらりとした空気が血管を撫でる 固く鈍くなる指先に青信号を送れ 風にさらされた指先が発熱する ボロ靴の爪先を見つめて家路に着く たった一本のペンも握れない 空の胃袋にもらった甘さ広がる 人集まるとあったかい よい月を何度見たらよい月がかけるかな いつかまた毛並みを撫でながら一緒に眠りたい 足の裏の冷たさで夜に気づく座り通しの今日 いつもと違う通りを歩く風の日 真っ白な紙に孤独な点を垂らしてしまった どうしても母の味にならないと嘆く友 墓参りに行きたいと言い出せずに2年目 今日は全裸の気温だなあ 雑魚寝した体まるで動かない やたら腹だけは減る役立たずな一日 借り物の本めくるたびに人ん家のにおい 乗り馴れた駅 帰り道間違えて寄り道 酒臭い灯りの前で猫がまっすぐに見ている 猫の追いかけっこに混ざって全速力 夕方からの引っ掛かりが顔を洗ったらとれた 一息ついて喉の渇きに気付く 雨音になだめられてる 空が明るくなるこのとき誰よりも天才 今日は天気もよくまだ布団の中にいる あたまとおなかがグルグルグルグル いつもまっすぐ行く道を曲がってみたらうまい酒 しゃっくりをしながらぬるい風の道を歩く 禁酒解禁して次の〆切までまた禁酒これの繰り返し たまごをガブリとかじったら亀が生まれた 会っているときだけ10cm浮いてる なんだってこんなにやる気が出ないのか枕に聞いても無言 瓶牛乳で胃袋を潤して働く 帰り道もらったあんぱんと半月と強い風が甘じょっぱい 曇りのち晴れ。ハードのちニート。 かすみ目に映る朧月これからが私の時間 窓の遠くでバッドが甲高く鳴り歓声 美しい女に優しくされたくて歯医者に行く 五月の風が後ろから燻った火を消した 痺れる右手を二度強く握りしめて夜を歩いた 知らぬ間に鞄にねじ込められてた温泉饅頭

作家名を決めました

私は書道を去年の3月から習っている。 はじめは字がうまくなったらいいなくらいの気持ちでいた。 空間を自らコントロールする作業、構成を考えてレイアウトを練り何度も書き直す、 考えて考えてそして一瞬で作品になる。 だんだん書の面白さを知るにつれ、お遊び感覚ではなくなってきた。 書で取り入れた考え方や、体の動かし方が自分の絵にも関わってきている気がする。 先生が銀座ミレージャギャラリーでの展示会に足を運んでくれた。 それまで作品はWEBやポートフォリオなどでご覧いただいていたが、 初めて原画を見ていただいた。 数日後、ご感想とともに作家名について名字は平仮名のまま、 名前は漢字にしてみてはとのご提案をいただく。 お稽古の時によく名前の「真実」という漢字が、中心に線が一本あるような、 座りのいい形の名前だねと言っていただき、自分でも気に入っていた。 「なかの真実」 文字にしてみるとビジュアル的にも面白く、覚えてもらいやすいように感じる。 だんだんいいかも! と思いが強くなり、この度作家名を「なかの真実」とすることにした。 ある方がこう言ってくれた。 「なかのひとの「真実」がチラ見えする物語のあるその作品が好き」と。 名は体を表すように、つくり物の中に真実を閉じ込めたい。 改めてよろしくお願いいたします。