【The 5day Art Challenge】2日目

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2日目はいろいろ変化をもたらしてくれた「ザトウクジラ」の絵についてです。

2012年の7月に松屋銀座7階デザインギャラリー1953で開催された、
『私にとってのheart & artの“絵本”』という企画展で、DMと会場内壁面イラストを担当しました。
http://designcommittee.jp/2012/07/6861953.html


日本デザインコミッティーに所属する著名なデザイナーの方々が、おすすめの絵本をご紹介する、
といった内容の企画展でしたが、DMは新人作家を起用したいという案があったようで、
知人の方のご紹介により、私のWEBサイトを企画者の方にご覧いただいたことがきっかけでした。

いつも通りに森を舞台に、リスやウサギやタヌキたちが戯れる様子や、鳥をアップで描いてみたりなど、
何案かラフを出した中に「夏だし爽やかにクジラでも描いてみっか」と
安直な理由でザトウクジラの親子のラフも一緒に提出。
それが意外にも好評で、一発でザトウクジラのラフが採用となりました。10日ほどかけて、毎日ネチネチ描きました。

この企画展で多くの方に、私の名前と絵をご覧いただけました。
その後、エンブックスの西川編集長から「ものがたり×かがく絵本を出版しませんか」と、
ザトウクジラの絵本の出版をご依頼いただきました。


また、デザイン事務所にポートフォリオを持ち込んだ際には、
「ちょうどイルカを描ける作家さんを探していた。このザトウクジラの質感でイルカを描いて欲しい」
とご依頼いただき、SF小説の装丁画を描かせていただきました。
「ほかの惑星への気楽な旅」テッド・ムーニイ著(河出書房新社 発行)

一枚の絵から、いろいろなご縁をいただいて今に至ります。
失敗の方が多いように感じますが、それでも「ザトウクジラ」の絵を見返すと、
少しずつ前進できているような気がします。

この絵を描くにあたり、もっと細い線が描きたくてペンを探したところ、コピックマルチライナーが一番細く、
また鉛筆のような濃淡も出ることから気に入り、以来このペンを使用しています。
表現の面でも変化があった時期でした。