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杉本一文先生の個展を見た

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2月18日(木) スパンアートギャラリーで開催中の杉本一文さんの個展を見た。ギャラリーに入った瞬間、杉本先生が「あ、どこかで会ったのは覚えてる」と仰っていて、「去年紀伊國屋展で…」と話したら思い出してくれた笑。去年の紀伊國屋展で出展した際に、杉本先生と受付当番が一緒だったので、そこで現在の創作活動や、過去の制作についていろいろお話を伺っていた。私の顔より絵の方を覚えていてくれたのが、何気に嬉しい。 【紀伊國屋展2015 終了しました その1】 http://njet2.blogspot.jp/2015/06/20151.html 去年お話を伺った蔵書票の現物を初めて拝見。意外と蔵書票って大きいんだなとか、依頼主の名前の入り方がユニークだったり、男性趣味のものだからエロティックな表現が多いとか、初めて知ることも多くとても楽しかった! 蔵書票は全てエッチングなので、通常の絵と違い安価。なので「こ、これは…私でも買える!」となり、作品購入。『創と壊』というタイトルをゲット!グッズは今までいろんな展覧会で購入したことはあれど、作品購入は初めてなので少し緊張。展覧会が終了したら取りに行く。もしくは終了間際に取りに行くかな。 杉本先生は横溝正史作品の表紙を飾るなど、その作品を知る人は多く、イラストレーターとしての実力・知名度はトップクラスで、ものすごいお方なのだけど、その表現に満足することなく、新たにエッチングという技法を使って、作家として新しい分野に挑戦している、という生き様が本当にカッコいい。画材を変えてまた一から新しいことをはじめることは、とても勇気がいると思うし、、頂点を極めた人なら尚更ハードルが高いような気がするんだけど、それをやってのけて、しかも新しい表現でも活躍して、新しいファンがたくさんいる、ということがスゴイ。これこそがプロの画家なのだな。モノクローム作品が大好きなので、杉本先生の繊細なエッチング作品が好きなんだけど、作家としても尊敬している。 オーナーさんが接写しなければ会場撮影OKしていただいたので撮影。記念撮影もしていただいた! ◆◆◆ 2月23日(火) 購入した作品を受け取りに行った。この日も杉本先生にいろいろお話を伺う。エッチング制作で使われるインクや紙のこと、海外で開催した蔵書票の展示会の

マルカフェ美術部 第五回開催!

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月に一回開催される、アートを実践し楽しむマルカフェ美術部。第五回を開催しました。 ーーー テーマ「切り絵/メッセージカードをつくってみよう」 【概要】 ●日時 2月22日(月)13:00-14:30(制作)/14:30‐16:00(講評) ●場所 Malu Cafe (マルカフェ) ファイバーアーティストYu Cotton-wellさんによる、工作、を予定しています。 Yu Cotton-well  http://cotton-well.com/ ●会費  ①制作のみご参会:1,500円/名様(ワンドリンク、税込) ②制作・講評参加:2,500円/名様(ワンドリンク、お食事、税込) 1.画材などについて 確定次第ご案内いたします。→ コメント欄より詳細ご確認ください(ハサミ、カッターなどご持参ください) 2.ご飲食について ・参加費に含まれるワンドリンクは、ご制作中にもご利用いただけます。 ・ドリンクの追加オーダーは、随時お承りしています。 ・お食事は、講評時にご用意します。 ーーー 1月はお休みしていたので、2016年はじめてのマルカフェ美術では、ファイバーアーティストの Yu Cotton-well さん発案の「切り絵」を制作しました。Yuさんともマルカフェで知り合い、去年Yuさんの個展『 マイニチガタンジョウビ 』を見に行きました。しかしYuさんは体調不良でご欠席…(お大事に!)。また主役のYuさんを囲んで「切り絵」したいです! 切り絵のテーマは4つの言葉から作りました。Yuさんと Kazu さんが用意してくれた、形容詞・副詞・動詞・名詞をそれぞれ4つ選び、それから2つ以上を組み合わせて、紙で表現します。台紙となる色画用紙を選び、そこに色紙を切って貼っていきます。 90分あっという間の制作を終え、先ずはご飯。今年一発目ということと、Yuさんが昨日お誕生日だったということで、めでたいメニューが目白押し(Yuさん、元気になったら美味しいもの食べてください…)。田楽味噌美味かったー!ケーキも後味サッパリめの大人な味!お汁粉は塩味と甘みのハーモニーがグー! ひとまず食べ終わったら、順番に合評!今回「合評」という言葉を初めて知りました。「講評」より「合評」の方がずっとしっくりきます

THE NORTH FACE PURPLE LABELのグラフィックTを着て撮影会!

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THE NORTH FACE PURPLE LABELのグラフィックTをご購入いただいた マルカフェ のマスター、マルカさん、 パンタレイ・クラフト&アーツ の武藤さんと、記念撮影!左からマスターは猫柄、マルちゃんと私はカナダガン柄、武藤さんは幻獣柄です。鳥が2匹並んでいると飛んでる風…に見えなくもない…? アー写風。  撮影:パンタレイ・クラフト&アーツの武藤さん  マルちゃん踊りだしてるし。  撮影:パンタレイ・クラフト&アーツの武藤さん というわけで、胡散臭い写真をアップしてしまいましたが、THE NORTH FACE PURPLE LABELのグラフィックT、好評発売中でございます!売れ行き好調とのことで増産が決まりました。レディースサイズがよく売れているそうです。 THE NORTH FACE PURPLE LABEL 取扱店、または nanamica でチェックしてみてください♪

日本挿絵大賞2016、エントリー受付中

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『 日本挿絵大賞2016 』、エントリー受付が15日から開始しました。 エントリー締め切りは、3月15日です。 『 日本挿絵大賞2016 』とは、挿絵画家の会である 日本出版美術家連盟 (以下JPAL)が主催の公募展です。入選・入賞作品は、「 JPAL紀伊國屋展2016〜本の世界を彩ってきた挿絵画家たちの原画展 」の第4週「日本挿絵大賞2016」と、「 JPAL紀伊國屋展2016 in NEW YORK 」にて、応募作品を展示・販売いただけます。 (NY展は出品希望者のみです。強制参加ではありません。) 「 JPAL紀伊國屋展2016〜本の世界を彩ってきた挿絵画家たちの原画展 」 第4週「日本挿絵大賞2016」 開催期間:2016年6月17日(金)〜6月23日(木) 会場:紀伊國屋書店 新宿本店 4Fフォーラム 「 JPAL紀伊國屋展2016 in NEW YORK 」 開催期間:2016年7月12日(火)〜8月10日(水) 会場:紀伊國屋書店 ニューヨーク店 「JPAL紀伊國屋展2016」「NY展」では、改めて挿絵の原点に戻り、出版美術の役割を再発見しようと いう試みの企画展です。小説や物語などの読み物の『挿絵』は、画家のデッサン力・感性・想像力を、巧みな技術によって創りだされる物語の世界です。本の最も重要なビジュアルである『挿絵』の原画を、出版社にも書店にも読者にもご覧いただき、その素晴らしさを広めたいと願っております。 また本の世界と読者を繋ぐ原画の展示販売は、読者が本の原画を購入して楽しむ、という新しいアート文化を創りだします。さらにニューヨークの海外展示は、浮世絵にも通じる世界に繋がる扉になると考えます。挿絵画家の皆様からのご応募お待ちしております。 日本挿絵大賞のインタビュー記事もぜひご一読ください。 コンペナビ  http://compe.sterfield.jp/editor/sashie/ ◆応募資格◆ ・出版分野で、すでに挿絵・イラストの仕事をした実績のある方(印刷物のある方) ・広告などの分野で、すでに挿絵・イラストの仕事をした実績のある方で、出版の仕事にチャレンジしたい方 ・年齢・国籍は問いません ・原画の販売が可能である方 ◆応募作品の条件◆ ・デジタル作品は

著作権について

仕事で請け負った絵を扱った商品がリリースされたら、展覧会で原画の展示販売をしてよいか、毎回版元に確認している。ふと他のイラストレーターの方々も、毎回そのように確認しているのか気になった。そもそも確認すべきことなのか、わざわざ聞かなくてもいいことなのか…?とも思ったり。 以前、著作権についてJPALの先生にお話を伺った時に、「著作権とは生まれたばかりの赤ん坊にも誕生した瞬間から『人権』があるように、作品が生まれた時点で著作者に著作権が生じる」と聞いて、今更ながら、そ・そうなんだ…となった。改めて言われるとそんな風に意識してなかったなぁ。 話は戻って展示販売について。出版物における挿絵では、リリースした後に公開したり、展覧会などで原画を展示したり販売するのは基本的にOKの模様。でもお仕事は信頼関係で成り立っているから、勝手にやるより事前確認・事前報告した方がいいよね、とアドバイスをいただいた。確かに。勝手に展示して人づてに後から知られるより、こちらから報告した方が気持ちはいいよね。 出版物以外だとイレギュラーも多いのでは?と思う。 過去に新商品開発発表の説明パネルのイラストを請け負った時には、このイラストをWEB上で公開してよいか確認したところ、商品の特許申請中なのだが類似商品が発覚し、申請が通らない可能性が出てきたので、公開はまだ控えて欲しいと回答をいただいた。その後私からも連絡してないので、申請が下りたのかどうかは分からないまま…。 それとロゴ入りのイラスト(今発売中のTシャツとか)は、原画展示はOKだけど、原画販売はNGだったり。 これがまたアニメやゲームなどのイラストになると、イラストレーターが原作者でない場合、原画販売はNGなケースが多いのでは…と勝手に思っているんだけど、実際どうなんだろう。以前、ソーシャルゲームのキャラクターイラストを描いている方からは、自分が描いたことを公表することもNGな場合があると伺った。絵の種類によって、契約は様々なのかなぁ。 こんな感じで日々何気ないことから疑問が生じるワケなんだけど、イラストレーターや写真家や物書きなどが集まって、著作権について自身の経験からディスカッションする場があればいいなぁと考えている。自分の経験から得たことを語ることは、嫌がる人もいるかもしれないけれど(その人が苦労して得た「財産

水野行雄/マルカフェおしゃべり講座 Vol.01―フネの話―

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水野行雄先生の「マルカフェおしゃべり講座 VOL.01―フネの話―」は大賑わいで終了しました! 水野先生のご出身は長野県の木曽御嶽ということで、東京都の御嶽山駅近のマルカフェで、 こうしたイベントが開催できたのは、不思議なご縁ですね。 駆逐艦 雪風  図面を見ながらフネの構造について、ご説明いただきました。 大和を描いたあとに潜水艦に乗って、 海底に沈んだ実物の大和を確認したときの写真を見ながら解説。 実物を見ることで、のちにより正確に描くことができたとのこと。 戦艦大和における実物と模型の違い、アメリカの戦艦とのスペックの違い、艦橋、レーダー、主砲の機能、 甲板の端に書かれた数字の意味、実物の「大和」を見に海底探索に行かれたお話など、詳しくご説明いただきました。 私はフネの知識は全くないのですが、今日お越しになられたお客さんたちは、ミリタリー好きな方々が多く、 懇親会では専門的な会話で盛り上がっていました。 たくさんの知識と資料と作品がまだまだあり、 今日お話しできたのはほんの一部とのことなので、また次回も開催すると思います! 「絵描きとしてのお話も伺いたい」というお声もあり、 イラストレーター向けのテーマで次回以降、いつか開催するかも。お楽しみに! 水野先生、そしてマルカフェのマスター、マルカさん、ありがとうございました!! 青焼きの図面。 懇親会ではさらにディープなミリタリーのお話で盛り上がる!