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舘野鴻「がろあむし」絵本原画展〜死ぬこと・生きることⅡ〜絵本・読み語りイベント

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    がろあむし 作・舘野鴻(偕成社) 内容紹介 川と町のあいだの森。くずれた崖の奥底で、黒いたまごから、がろあむしの赤ちゃんが生まれた。がろあむしは、まっくらな世界をかけまわり、小さな生き物たちを食べて大きくなる。ときに襲われてボロボロになりながらも、生きるために走りつづける。 やがて大きくなると、オスと出会い、たまごを産む。しかしある日、がろあむしは燃えるように赤い体とともに、その一生を終える。だれも知らない地下の暗黒世界で、ひとつのドラマが終わったとき、町は―― 地下の暗黒世界に広がる宇宙と、そこに生きる小さな虫の大きな一生。そして、おなじ地平で変わりゆく人間たちの社会を濃密に描き出した怪作。『つちはんみょう』で小学館児童出版文化賞を受賞した著者が、取材に約10年を費やした渾身の絵本。 下北沢ダーウィンルーム で 「舘野鴻『がろあむし』絵本原画展〜死ぬこと・生きることⅡ〜」 が、10月1日から始まりました。情熱の7日間スケジュールということで、ほぼ毎日イベントが開催されています。2日目の今日、「絵本・読み語り」イベントに参加しました。   ハイブリッド開催(リアル会場/オンラインの両方を実施)とのことで、原画をまずは見たい!と思い、リアル会場参加を選択。 ダーウィンルームならではの立体的な展示空間で、とても引き込まれました。パネル立てが迷路のようになっていて、まるで虫になって土の中を歩き回るような感覚に…。 原画には只々圧倒されて言葉も出ません。全てのいきもの・自然に向けた愛と尊敬と恐怖(畏怖?)が注ぎ込まれていて、絵本を何度読んでも毎回新しい感情が生まれます。皆さん口々に言っているそうですが、本当に感じたことを言語化できません・汗。 イベントでは「がろあむし」の制作過程、次作の絵本のこと、自然環境、いきものの住処と人間の住処などなど「がろあむし」を通して過去現在未来のお話と、絵本の読み語りを聞きました。 読み語りは音として聴くと、ストンと体の中にストーリーが入っていく感じ。「虫の生き様は潔く勇敢」と言われていましたが、それがこの洗練された言葉に表れています。 10月7日の関野吉晴さんとの対談イベントにも参加予定です。楽しみです!4日の表丹沢音楽講演奏会「激流ひとり旅」